スポーツ観戦といえば、リフレッシュのための大切なアイテムだ。知り合いや友人から、ゴルフやラクビーなどスポーツ観戦のお誘いがちょくちょくあり、気が向いたら、普段と違うルートを通って外の空気を満喫しに行っている。
特にこれと言って熱狂的に好きなものはないのだが、実際、試合観戦に行くと、ラグビーでも、野球でも、サッカーでも、ゴルフでも、生の選手を目の前にし、会場の空気に包まれてわいわいやってると、言葉はなくとも共感できるものがある。選手の情熱や監督の采配、奇跡的なファインプレーや計算では予測できない試合の一瞬一瞬を楽しみ、感動を共有し、体の中から元気もわいてくる。
毎回のように高い成功率で素晴らしいプレーをする選手たちの、努力の積み重ねと、観客やプレッシャーを味方にするマインドや対応力は、リスペクトの一言につきるし、憧れの目標にするところでもある。
先日、観戦に行ったゴルフのプロアマ戦では、酒井美紀プロが珍しくバンカーに入った球を素晴らしいリカバリーでグリーンに乗せつつ、アマチュア選手をしっかりフォローしていた。酒井プロは、まだ、20代半ばの若い選手でありながら、ほとんどコースを外すことがなく、そのフェアウェイキープ率は、日本女子ゴルフ選手の中でもトップクラスだそうだ。タイガーウッズの連勝を止めたプレーヤーも参戦していて、のどかな中にもハイレベルのプレーを見て、箱根の春風の中で久しぶりにリフレッシュできた。
わからないながらも、ゴルフ番組を見たり、観戦に行ったりしていると、強い選手に共通するのは、失敗しても、次のプレーでのリカバリーが素晴らしいということだ。それに加えて、酒井プロのように平常心で、無駄のないプレーをし続けられることは大きな長所であり、プレーヤーならずとも、その境地に近づきたいと思わずにはいられない。接戦で相譲らずプレーオフになった時の心地よい緊張と偶然のような奇跡の連続には、心底、魅入らずにはいられない。
スポーツを通して人々が交流し、互いをたたえあうことには、技術の発展を通して世界が身近になることと通じるものがあると思う。そして、そんな世界の懸け橋の一つとして大きな役割を果たそうとしているのがAIの進化だということを、今やだれもが感じていると思う。AIの降り注ぐ陽の光にきらめくような波が、世界中を大きく変えていこうとしている今、ここアルトで日々作られるさまざまなデータの一滴一滴が、これからどんなふうに、反応を起こしていくのか、どこまでも追いかけて行きたい。
ほんの10年後には、世界中の人々が、想像もつかないほどの、わくわくするような毎日を送っていることができるようになってほしいから。
Y.M.