2001年12月のコラム

近ごろ何かと、名前についての話題が多いですね(騎士[ナイト]君にはびっくり)。そこで、明治生命が行っている「生まれ年別の名前調査」のホームページhttp://www.meiji-life.co.jp/seimei/を覗いてみました。
(※2004/05現在、http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/
調査数:約873万人(うち2000年生まれ男の子4,195人、女の子3,908人)という実に大がかりな調査です。ついでだからと2000年生まれの子を対象にした男女別のベスト100では、どんな漢字がより多く使われているのか調べてみました。男女毎のベスト5は、

 女の子 菜(11)、奈(10)、美(9)、香(9)、愛(8)
 男の子 竜(17)、太(16)、大(12)、也(9)、拓(8)

でした(カッコ内の数字は頻度)。

ベスト5を見る限りは、どの字もなるほどいかにも、女の子の感じ、男の子の感じという気がしないでもありません。しかし、本当に、漢字には固有の男女のイメージがあるものかどうか--大がかりな調査に対して、こちらは、ささやかなアンケートをしてみました。方法は、男女ベスト100で使われている漢字(女の子32文字、男の子39文字をランダムに提示)に対して、女の子のイメージだと思ったら「1」、中性だと思ったら「0」、男の子のイメージだと思ったら「-1」を付けるというごく簡単なものです。

さて、結果ですが……。女の子の名前に使われている漢字に対して、女の子のイメージだという回答が25文字、中性という回答が7文字、男の子のイメージだという回答は1文字でした。一方、男の子の名前に使われている漢字に対しては、男の子のイメージとした回答26文字、中性が7文字、女の子のイメージとした回答5文字となりました。

どうでしょうか。漢字と性別のイメージには、ある程度固定されたものがあるのかもしれないという気がしてくるのですが。いや、むしろ先に女の子のイメージ、男の子のイメージがあって、それに合わせて漢字を見ていると言った方が正確かもしれません。

もっとも、このアンケート、被験者はたった3人(ささやか過ぎますね。スミマセン)ですから、大きなことは言えません。皆さんも、よろしければ、下の漢字に対して、それぞれ性別をイメージしてみてください。そして、https://www.ir-alt.co.jp/ccimage.htmlへどうぞ。

ここは、アンケート回答用ページになっています。集計結果は改めてお知らせしますので、お楽しみに。

 子、千、馬、勇、月、海、菜、貴、夏、健、一、涼、実、人、彩、
 里、介、綾、大、乃、花、麻、晴、祐、郎、穂、斗、颯、奈、優、
 拓、也、隼、夢、愛、聖、悠、莉、桃、美、智、哉、亜、雄、将、
 太、真、直、衣、央、萌、香、真、樹、音、涼、優、海、紀、翔、
 友、平、竜、由、佳、輝、和、希、光、歩、航

2001.12
(上記のURLでのアンケートは終了しました)

文責:大野 悟