2002年12月のコラム

今年も残りわずかとなりました。大掃除のシーズンですね。
ここでクイズです。チリとホコリとではどちらが大きいでしょうか?

答えはチリ。
数を表す単位で、塵(チリ)は埃(ホコリ)より10倍大きいのだそうです。

数の名前にどんなものがあるか、集めてみました。
まずは小さい数の名前。
下にいくほど、だんだん小さくなっていきます。
 

一(いち) 10の0乗
分(ぶ) 10のマイナス1乗
厘(りん) 10のマイナス2乗
毛(もう) 10のマイナス3乗
糸(し) 10のマイナス4乗
忽(こつ) 10のマイナス5乗
微(び)  10のマイナス6乗
繊(せん) 10のマイナス7乗
沙(しゃ) 10のマイナス8乗
塵(じん)   10のマイナス9乗
埃(あい) 10のマイナス10乗
渺(びょう) 10のマイナス11乗
漠(ばく) 10のマイナス12乗
糢糊(もこ) 10のマイナス13乗
逡巡(しゅんじゅん) 10のマイナス14乗
須臾(しゅゆ) 10のマイナス15乗
瞬息(しゅんそく)  10のマイナス16乗
弾指(だんし)  10のマイナス17乗
刹那(せつな) 10のマイナス18乗
六徳(りっとく) 10のマイナス19乗
虚空(こくう) 10のマイナス20乗
清浄(せいじょう) 10のマイナス21乗

最後はなんだかとてもきれいになった気がしますね。

次は大きい数の名前。
下にいくほど大きくなります。

一(いち)  10の0乗
十(じゅう) 10の1乗
百(ひゃく) 10の2乗
千(せん) 10の3乗
万(まん) 10の4乗
億(おく) 10の8乗
兆(ちょう)  10の12乗
京(けい)  10の16乗
垓(がい) 10の20乗
*1(し)または(じょ) 10の24乗
穣(じょう) 10の28乗
溝(こう) 10の32乗
澗(かん) 10の36乗
正(せい) 10の40乗
載(さい) 10の44乗
極(ごく) 10の48乗
恒河沙(ごうがしゃ)  10の52乗
阿僧祇(あそうぎ) 10の56乗
那由他(なゆた) 10の60乗
不可思議(ふかしぎ) 10の64乗
無量大数(むりょうたいすう) 10の68乗
*1
禾偏(のぎへん)に予という漢字です。
  ごめんなさい、JIS漢字にないため表示できません。

恒河沙(ごうがしゃ)というのは「ガンジス河の砂」だそうですが、計算によると本当はそんなに多くないということです。

使うことがあるとは思えない名前が並んでいて、気が遠くなりそうですが、イメージしてみるとちょっと楽しいかもしれません。
例えば、
千載一遇(せんざいいちぐう)とは、どれぐらいの確率?
 千(10の3乗)×載(10の44乗)分の1
 つまり、10の47乗分の1
そんなチャンスにあってみたいものですね。
2002.12

文責:子守熊