2005年6月のコラム

せっかく大容量なんだから

「もじぴったん」というゲームをご存知でしょうか?
文字を扱ったパズルゲームで、短時間でも出来るので、最近買った中ではわりと稼働率が高めです。

***基本ルール***
1.ひらがな1文字が書かれたパネルがいくつかと、パネルを置くためのフィールドが与えられている。
フィールドの形状は、正方形のシンプルなものから、三角形、うずまき、おにぎりなど物の形状をかたどったものなどさまざま。
また、使える文字パネルの種類と数も問題ごとに異なる。
 

2.置かれた文字と組み合わせて単語になるようにパネルを置いていく。
パネルを置いても単語にならない場合は、パネルを置くことができない。
なお、フィールドにはあらかじめ1文字以上のパネルが置かれており、並べられたパネルは左から右、上から下方向に
単語になっているかどうかチェックされる。
逆方向や斜めは考慮しない。 

3.問題ごとに設定された目標(文字パネルをすべて使用、3文字以上の単語を規定数以上、特定の単語を規定数以上等)を満たせばクリア

使用可能な語には、普段よく使う単語から外国語、苗字、地名などの固有名詞(さすがに商品・社名の類は入っていないようですが)ことわざや慣用句の類まで入っているようです。
普段使わない単語や表記が出てきたり、適当に入れているだけでも
 いろいろな発見があって、面白いです。  
・・・「~するコツ」の”コツ”は”骨”だということを
 このゲームではじめて知りました。他にも  

・よた(10の24乗、ギガ、テラよりさらに上)  
・たぼ(髱、日本髪の後ろに張り出た部分)  
・とてつ(途轍、物事の道筋、「とてつもない」の「とてつ」)
 
・ろめ(ロメ、トーゴの首都、アフリカの国だそうです)
 
・したむ(漢字が出ない、水をしたたらせて水をきる)
 
・しっし(嫉視、ねたましいと思って見ること)
 

等等…  
公式サイトによると、PS2、GBA版で8万語以上、PSP版で収録語数は10万語もあるんだとか。PS2版、PSP版はともかく、携帯版はどうやって単語データを格納しているのやら。 

次世代機の次世代機の次世代機が発売されようかという昨今、グラフィック・演出面の進化は著しいものがありますが、せっかくの大容量・高スペックなんだから、何か「ことば」を使った
 ゲームが出来ないかと思ったりします。
とはいえ、精度を考えると、構文解析や意味解析を使うのは難しいでしょうね。現状では、先ほどの「もじぴったん」のように、単語単位で扱うのがせいぜいでしょうか。
 
「あま~い口説き文句を自分で作る恋愛シミュレーション」が実現するのは、当分先になりそうです。
  

※オンラインの体験版があるので、ゲームに興味のあるかたは
こちらをどうぞ   
http://namco-ch.net/mojipittan/top.html

 2005.06

文責:おおかわ